報道各位
2013年3月21日
株式会社日立アドバンストデジタル
株式会社日立アドバンストデジタル(代表取締役社長:嶋本 望、本社:横浜市)は、ワイヤレス化と新開発のカメラの採用により、従来機に比べて小型・軽量化した『高所点検ロボットカメラ』を開発し、2013年3月21日から販売を開始いたします。
今回発売する『高所点検ロボットカメラ』は、タブレット端末(*1)を操作してワイヤレスでカメラを遠隔操作し、家屋や施設の屋根、壁面、天井など高い箇所の損傷点検作業をサポートするものです。施主さまと点検者が一緒にタブレット画面で損傷状態を確認しながら点検作業を進めることができるので、点検結果に対する信頼性を向上できます。
従来の当社製品『高所点検記録装置』で採用していた有線でのカメラ操作をワイヤレス化したことで、点検現場での設置時に配線作業が不要となり、点検業務にかかる時間を短縮することができます。また、新開発の軽量カメラを搭載したことおよびワイヤレス化により、システム全体重量の軽量化を実現し、持ち運びの負担を軽減しました。
操作面では、従来のレバーとボタンを使った操作を、タブレット端末を利用した直感的な操作方法へ大幅に改善しました。タブレット端末画面に表示されるカメラ映像を見ながら指先で指示することで、直感的にカメラの上下左右方向、ズームイン・ズームアウトなどの操作をすることができます。タブレット画面上で点検したい箇所をタップすることで、カメラを最適な位置に向けることができるので迅速かつ正確に必要な映像を確認することができます。また、報告書などに利用する映像は静止画および動画の保存が可能です。
新開発のカメラ装置は、従来製品に比べ小型・軽量化と高画質を追及した設計です。
小型軽量化により、カメラを搭載しポールを伸ばした使用時のゆれを従来比15%(*2)に抑えることができ、光学30倍(最大ズーム)時にもブレの少ない映像を撮影できます。
コントラスト補正技術、ハイビジョン画像による高画質化と光学30倍ズームにより、10m先の0.1mmの損傷まで確認できます。
なお、本製品は、最大10mと11.5mまで伸長できるタイプの製品があります。11.5mタイプの製品を購入いただくことで、一般的な3階建て家屋のフラットな屋根も上部から俯瞰して撮影することができます。
足場の不安定な高所での点検業務は墜落事故のリスクが高く、作業者の安全を確保することが必要となっています。『高所点検ロボットカメラ』は作業者が地上から操作し高い点検箇所の状態を確認できるため、墜落事故のリスクを大きく低減することが可能です。
本製品はハウスメーカー、工務店のほかに、施設の維持管理事業者、道路設備保守事業者などを主な対象として、販売を展開していきます。
当社は2012年10月に発売した家屋床下の基礎や配管の点検をサポートする『点検支援ロボット』と、今回の製品と合わせて、家屋、設備の維持点検業務のサポートを通じて暮らしの安心・安全に貢献する製品および技術の開発を展開していきます。
(*1):タブレット端末装置は製品に付属しておりません。Windows(R)7搭載製品、第3世代iPadが利用できます。動作確認機種につきましては製品ホームページ(http://www.hitachi-ics.co.jp/product/tenken/spec.html)をご覧ください。
(*2):当社製品「高所点検記録装置(HV-KT1200HD)との比較です。
製品名称:高所点検ロボットカメラ
型式:HV-KT2000TB(10mタイプ)、HV-KT2000TB-HP(11.5mタイプ)
価格 | オープン価格 |
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受注開始日 | 2013年03月21日 |
標準的な納期 | 受注後一ヵ月 |
販売目標 | 2013年度 500台 |
iPadはApple Inc.の商標です。
Windowsは米国Microsoft Corporationの米国およびその他の国における商標または登録商標です。
その他記載の会社名、製品名は、それぞれの会社の商標または登録商標です。
(株)日立アドバンストデジタル ビジネス推進本部
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