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日立産業制御ソリューションズ

Hitachi

NEWSRELEASE

2012年12月10日

タブレット端末で医療画像が閲覧可能な
医療画像遠隔配信システム「Hi-Scene®」を販売開始

ベッドサイド、在宅看護の患者にも画像を用いた病状の説明が可能


 株式会社日立情報制御ソリューションズ(取締役社長:茅根 修、東京本社:東京都台東区秋葉原6番1号)は、このたび、ポータブル性の高いタブレット端末(以下、端末)を利用して医療画像を安全かつ容易に院外に持ち出すことができ、医師の往診時や非番時に自宅閲覧などに活用できる医療画像遠隔配信システム「Hi-Scene」(ハイシーン)を本日から販売開始します。

 超高齢化社会を迎え、医療現場では患者へのきめ細かい配慮と業務の効率化が求められています。患者の移動負担を減らして、病室や患者宅で病状や治療方針を分かりやすく説明し、患者の安心感と満足度を高めることは、これからの医療現場に欠かせない条件です。

 一方、医療画像は、病院内の限られた場所での利用から、地域で共有するなど病院外での活用が期待されています。しかし、活用範囲が拡大すると、情報の漏えいや改ざんなど不正利用リスクも増大します。

 このような背景のもと、「Hi-Scene」は医療画像の活用シーンを安全に広げることができます。

医療画像遠隔配信システム Hi-Scene利用例
医療画像遠隔配信システム Hi-Scene利用例

  • *1 DICOM: Digital Imaging and Communication in Medicine。医用画像のフォーマットと、通信プロトコルを定義した規格。
  • *2 PACS: Picture Archiving and Communication Systems。医療画像を蓄積するサーバ。

Hi-Sceneとは

ポータブル性の高い端末であるiPadの特性を活かして、医療画像を安全かつ容易に院外に持ち出すことができ、往診、非番時に自宅閲覧などに活用できるシステムです。また、院内での簡易的な画像ビュアとしても利用できます。

Hi-Sceneを活用すると

  • これまでは...
    画像を使って病状を説明する際に、大型モニタのある診察室に患者を呼んで説明するか、回診・往診の際、フィルムや印刷物を持ち歩いて説明する必要がありました。
  • Hi-Sceneを導入すると...
    説明に必要な画像を端末へ入れて、いつでもどこでも患者への説明に使えます。端末では、患者の画像を時系列表示し、さっと選んで説明することができます。

Hi-Sceneの特長

  1. 電波の届かない場所でも閲覧できます
    端末に画像を保管しておけるので、電波の届かない場所でも画像を閲覧できます。
  2. 大切な個人情報を守ります
    情報漏えいや端末紛失など、医療画像を持ち出すことを想定したセキュリティ対策を施しています。 万一、端末が盗難にあった場合でも、「端末の画面ロック」や「閲覧期限経過画像の自動消去」「端末の位置情報に基づく参照制限 (*3) 」などのセキュリティ機能で関係者以外の不正利用を防ぎます。
  3. 過去の検査画像との比較も簡単です
    端末では患者の画像を時系列表示し、直近と過去の検査画像と比較したい画像を迅速に選べます。時系列のスケールは日、週、月、年にワンタッチで切り替えられます。
  4. ユーザーごとに操作権限を設定できます
    役割の異なる仕事をする複数のユーザーに対し、個別の操作権限を設定できます。例えば、次のような設定で、セキュリティに配慮します。
    • 連携するクリニックでは、配信サーバから配信した画像のみを閲覧することが可能。
    • 病院スタッフは、必要な画像を直接端末にダウンロードすることが可能。
  5. 特定メーカーを選ばずに接続できます
    配信サーバは、DICOM規格に基づく通信相手であればメーカーに依存せずに画像を取得できます。既存のPACSや検査機器システムにも接続が可能です。
  • *3 端末の位置情報に基づく参照制限はオプションです。

端末画面操作例
端末画面操作例 ※画像はイメージです。

販売目標

  • 今後1年間で100システム

製品の価格・出荷時期

名称 概要 価格 出荷時期
Hi-Sceneシステム Small Start版 院内用基本システム オープン 2012年12月10日

仕様 Hi-SceneシステムSmall Start版

最大接続DICOM機器台数 3台 (PACSまたはDICOM-QR対応機器)
最大接続端末台数 10台 (10台以上は配信サーバ、OS(CAL)等の構成最適化が必要ですのでご相談ください)
端末機能 ・画像表示
(拡大、縮小、パン、WL調整、シネ再生、マルチフレーム画像再生)
・画像要求検索指定条件:
被検者ID、被検者名、検査日、受付番号、検査部位、モダリティ
対応ビュア端末 iPad、iPad2、第三世代iPad
端末アプリ使用形態 業務用アプリケーション (AppStoreで公開しない特定用途向けアプリ iOS® Developer Enterprise Program 要)
対応モダリティ CT(Computer Tomography)、MR(Magnetic Resonance)、US(Ultrasound)、XA(X−Ray Angiography)、CR(Computed Radiography)
対応光度測定解釈 MONOCHROME1、MONOCHROME2、RGB
  • * 無線LANアクセスポイント、端末、院外接続用VPNルータ、インターネット接続回線はお客様にてご用意となります。
  • * 院外対応の場合は、グローバル固定IP,光高速インターネット回線を推奨します。
  • * 端末アプリケーションは配信サーバに付帯します。配信サーバから各端末にダウンロードして使用します。
  • * 対応モダリティ、対応光度測定解釈の詳細は、弊社担当営業へお問い合わせください。

取り扱い事業部・照会先

株式会社日立産業制御ソリューションズ
営業本部 ソリューション第二営業部 【担当:舛水 悟、荒井 美帆】
TEL:03-3251-7243

報道機関からのお問い合わせ先

株式会社日立産業制御ソリューションズ
営業本部 営業企画部 (広報)【担当:伊藤 修二、清水 靖】
TEL:03-3251-7253

お問い合わせ

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  • * Hi-Sceneは、株式会社日立産業制御ソリューションズの登録商標です。
  • * DICOMは、National Electrical Manufacturers Associationの商標または登録商標です。
  • * Apple、iPad、AppStoreは、Apple Inc.の商標です。
  • * iOSは、米国およびその他の国におけるCisco社の商標または登録商標であり、ライセンスに基づきApple Inc.が使用しています。
  • * その他記載の会社名、製品名はそれぞれの会社における登録商標または商標です。
  • * Hi-Sceneは患者への説明用であり、診断に使用いただくことはできません。
  • * 本製品を輸出等される場合には、外国為替及び外国貿易法の規則ならびに米国の輸出管理規則など外国の輸出関連法規をご確認のうえ、必要な手続きをお取りください。なお、ご不明な場合は、弊社担当営業にお問い合わせください。
  • * ご不明な場合は、当社担当営業にお問い合わせください。
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