新開発した薄型検出ユニット(イメージ)
株式会社日立産業制御ソリューションズ(取締役社長: 髙山 光雄/以下、日立産業制御)は、新たに開発した薄型検出ユニットを搭載する太陽光発電パネル監視システムHAD-PVK100(600V対応)、HAD-PVK200(1000V対応)を2015年10月より販売開始します。
高さ60mmに薄型化した検出ユニットは、太陽光発電パネルと屋根面のすき間に設置できるなど、狭小スペースへの設置課題に対応できるようになります。日立産業制御は今後1年間で60,000台の薄型検出ユニットの販売をめざします。
本システムは、太陽光発電パネル1枚単位の発電データを遠隔監視、自動診断することで、太陽光発電システムの運営効率化を支援するシステムです。
太陽発電パネル単位で監視することにより、従来の故障診断システムでは見落とされていた、パネルの故障や汚れ、影などの微細な発電ロスを発見できるようになります。遠隔監視で異常パネルを特定できるため、現地でのパネル調査は不要になります。また、パネル監視画面は正常パネルと異常パネルを異なる色で表示するため、異常箇所が一目で分かります。
さらに、クラウドサービスを利用することにより遠隔地や、日常立ち入る場所が制限される場所に設置された太陽光発電システムの稼働状態をいつでもモバイル端末などから閲覧できるだけでなく、常に最新の太陽光発電パネル監視システムの機能・サービスを利用することができます。
近年、公共機関や企業において、資産の有効活用とクリーンエネルギーへの関心が高まり、建造物や工場のルーフトップ(屋根・屋上)に太陽光発電システムを設置する事例が増えています。しかし、平置き(野立て)型太陽光発電システムとは異なり、屋根面に直接設置するルーフトップ型太陽光発電システムのパネル下にはスペースがなく、従来の検出ユニットでパネル監視システムを設置する際は設置スペースの確保と配線の工夫などが必要でした。
このような課題に対して、日立産業制御は狭小スペースでも設置可能な薄型検出ユニットを開発しました。これにより平置き(野立て)型太陽光発電システムに加えて、従来は設置スペース確保の問題で設置が困難であったルーフトップ型太陽光発電システムへの検出ユニットの設置が可能になり、パネル1枚単位の詳細な発電データ監視が可能になりました。
さらに、薄型化開発において、コスト低減を推進し、初期導入費用を当社従来比約1/2(*1)に削減しました。
日立産業制御は、今後、新開発した薄型検出ユニットの特性を活かした太陽光発電システムの運営効率化の提案を推進していきます。また、社会インフラに精通した日立産業制御の強みを活かし、収集・蓄積した監視データをビックデータ解析することで、パネルの故障予測など事業主が抱える問題を解決します。加えて、太陽光発電システムなどの再生可能エネルギー発電量とHEMS(*2)、BEMS(*3)などで収集される電力需要量をモニタリング、コントロールすることで省エネルギー化の提案や地域社会のエネルギー問題、環境問題に貢献します。
薄型検出ユニット型番 | サイズ(*5) (D)×(W)×(H) (mm) |
販売形態 | 初期導入 費用 |
販売開始 時期 |
---|---|---|---|---|
従来品 HAD-PVK200-KU01(1000V対応) HAD-PVK100-KU02(600V対応) |
250×360×150 150×340×100 |
システム 販売(*6) |
約18円/W(*7) | 販売中 |
新製品 HAD-PVK200-KU02 (1000V対応) HAD-PVK100-KU03 (600V対応) |
220×360×60 220×360×60 |
システム 販売(*6) |
約9円/W(*7) | 2015年10月 |
■第39回 プラントメンテナンスショー展示会での紹介について
日立産業制御は、2015年7月22日(水)~24日(金)に東京ビックサイトで開催される「第39回 プラントメンテナンスショー」において、太陽光発電パネル監視システムを紹介します。
http://www.jma.or.jp/mente/outline/plant.html (新規ウィンドウを開きます)
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