湯流れ解析の移動物体考慮機能によるダイカスト鋳造シミュレーション例
株式会社日立産業制御ソリューションズ(取締役社長:木村 亨/以下、日立産業制御)は、 湯流れ*1解析の高機能化、凝固解析時間の短縮および操作性向上を目的に機能を拡張した鋳造シミュレーションシステム 「ADSTEFAN Ver.2018」(アドステファン)を日本国内向けに2018年3月6日から販売開始します。「ADSTEFAN Ver.2018」は、 日本語、英語、中国語の3言語に対応し、インド、中華人民共和国および東南アジア地域などに向けても順次販売を開始します。 国内外の社会インフラ、自動車、輸送機器の研究・設計・開発・製造部門を対象に、年間150ライセンスの販売をめざします。
「ADSTEFAN」は、素形材の製造現場における鋳造欠陥を事前に予測する鋳造シミュレーションシステムです。 ブラックボックスである鋳型内への溶融金属の流入や凝固状態をシミュレーションし、その過程を3次元で表現します。 これにより、試作回数の低減や開発期間の短縮、品質向上が可能となり、コスト低減と省資源化を実現します。 「ADSTEFAN」は1999年に販売開始して以来、ユーザー企業からの要望はもとより学術機関、パートナー企業などとの 共同研究の成果に基づく機能拡充や製品性能改善を積極的に実施し、毎年バージョンアップを行っています。
近年、自動車・輸送機器業界、インフラ業界などにおいても、多様化するニーズに対応する新しいコンセプトの 製品開発が加速しています。これにより、製品を構成する部品には、形状の複雑化、軽量化、耐久性向上および納期短縮、 低コスト化が求められ、鋳造シミュレーション過程においてもさらなる解析の高精度化および作業効率向上の要望がありました。
今回販売を開始する「ADSTEFAN Ver.2018」では、これらのニーズを踏まえユーザー企業から特に改善要望が多かった、 湯流れ解析の高機能化、凝固解析時間の短縮、操作性の向上を目的とした機能を拡張しました。 日立産業制御は、「ADSTEFAN」の継続的な改善・拡販を通じて、鋳造業界の発展および世界の産業の発展に貢献していきます。
凝固率制御機能の拡張による凝固率と解析所要時間の関係図
流入条件設定画面 (ダイカスト鋳造法の例)
解析結果表示例
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