株式会社日立産業制御ソリューションズ(取締役社長:髙山 光雄/以下、日立産業制御)は、交通流シミュレーションシステム「TRAFFICSS」(以下、「TRAFFICSS」)に、渋滞長計測機能、車両通過時間計測機能、アニメーション比較表示機能の3つの機能を新たに追加した「TRAFFICSS RATE Ver4.4*1」および「TRAFFICSS OD Ver.2.4*2」を本日より販売開始します。日立産業制御は、本システムを今後2年間で、道路行政・建設コンサルタント向けに20システム導入、シミュレーション請負業務80サイト受託をめざします。
「TRAFFICSS」は、道路を走行する車の動きをコンピュータ上でシミュレーションすることにより、新規道路建設や渋滞対策など、さまざまな道路施策の効果や課題を定量的かつ視覚的に評価、検証することが可能なシステムです。「TRAFFICSS」の活用により、道路上で発生する交通現象の評価解析精度が向上することから、道路管理者および道路設計者(建設コンサルタント)は、道路計画業務を効率化することが可能です。
道路行政を効果的に推進するためには、交差点改良計画やバイパス計画などの道路計画における効果や影響の事前評価を高精度・効率的に実施し、かつその評価結果を事業発注者に分かりやすくプレゼンテーションすることが重要です。しかし、従来は、評価指標の1つである渋滞長*3においては、作業員が実際に現場まで足を運んで計測したり、車両の通過時間においては、走行する車線によって変化する車両の動きを考慮した計測となっていないなど、計測の誤差が発生しやすく、評価指標の収集にも時間やコストがかかっていました。さらに、並んで表示される施策実施前後のシミュレーション結果動画の操作が同期していないため、比較が難しく、比較しやすい画面表示が求められていました。
このような状況を改善するため、日立産業制御は、渋滞長計測機能、車両通過時間計測機能、アニメーション比較表示機能の3つの機能を新たに追加した「TRAFFICSS」の新バージョンを開発しました。本機能により、シミュレーションモデルにおける渋滞長の自動計測と、走行する車線によって変化する車両の動きを考慮した車両の通過時間計測が可能となり、道路計画業務の精度と効率の向上に貢献します。また、施策実施前後のシミュレーション結果の動画比較が容易となることで、発注事業者に対し、分かりやすい説明を行うことが可能となります。
今後日立産業制御は、道路行政・建設コンサルタント向けの製品提供とシミュレーション請負業務により培ってきたノウハウをもとに、お客さまのニーズに対応した「TRAFFICSS」の機能をさらに強化し、拡販することで、安全・安心な社会の実現に貢献していきます。
「TRAFFICSS」新機能イメージ
名称 | 詳細 | 価格(税抜) | 出荷開始時期 |
---|---|---|---|
パッケージ販売 | ・TRAFFICSS RATE Ver4.4 ・TRAFFICSS OD Ver.2.4 |
800,000円~*4 | 2016年9月27日 |
シミュレーション 請負業務 |
・シミュレーションデータ作成 ・シミュレーション結果集計 ・アニメーションデータ作成(二次元) |
個別見積*5 | |
サポートサービス | ・製品への問い合わせ対応 ・お客さま作成データの診断 |
200,000円/年 |
項目 | 動作環境 |
---|---|
OS | Windows® 7、Windows® 8.1、Windows® 10 |
CPU | Pentium4プロセッサ 1GHz以上推奨 |
メモリ | 512MB以上推奨 |
ハードディスク空き容量 | 1GB以上 |
その他 | 3次元表示にはOpenGL*6が必要 |
株式会社日立産業制御ソリューションズ
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