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日立産業制御ソリューションズ

Hitachi

NEWSRELEASE

2016年9月27日

交通流シミュレーションシステム「TRAFFICSS」の新バージョンを販売開始

道路計画業務の効率化と
評価結果のプレゼンテーションの質向上を支援するための機能を追加

株式会社日立産業制御ソリューションズ(取締役社長:髙山 光雄/以下、日立産業制御)は、交通流シミュレーションシステム「TRAFFICSS」(以下、「TRAFFICSS」)に、渋滞長計測機能、車両通過時間計測機能、アニメーション比較表示機能の3つの機能を新たに追加した「TRAFFICSS RATE Ver4.4*1」および「TRAFFICSS OD Ver.2.4*2」を本日より販売開始します。日立産業制御は、本システムを今後2年間で、道路行政・建設コンサルタント向けに20システム導入、シミュレーション請負業務80サイト受託をめざします。

*1
交差点などの分岐箇所ごとに直進、右左折などの進む方向を入力し車を走行させるモデル
*2
出発地と目的地の組み合わせごとにOD交通量(出発地から目的地までのこと)を入力し車を走行させるモデル

「TRAFFICSS」は、道路を走行する車の動きをコンピュータ上でシミュレーションすることにより、新規道路建設や渋滞対策など、さまざまな道路施策の効果や課題を定量的かつ視覚的に評価、検証することが可能なシステムです。「TRAFFICSS」の活用により、道路上で発生する交通現象の評価解析精度が向上することから、道路管理者および道路設計者(建設コンサルタント)は、道路計画業務を効率化することが可能です。

道路行政を効果的に推進するためには、交差点改良計画やバイパス計画などの道路計画における効果や影響の事前評価を高精度・効率的に実施し、かつその評価結果を事業発注者に分かりやすくプレゼンテーションすることが重要です。しかし、従来は、評価指標の1つである渋滞長*3においては、作業員が実際に現場まで足を運んで計測したり、車両の通過時間においては、走行する車線によって変化する車両の動きを考慮した計測となっていないなど、計測の誤差が発生しやすく、評価指標の収集にも時間やコストがかかっていました。さらに、並んで表示される施策実施前後のシミュレーション結果動画の操作が同期していないため、比較が難しく、比較しやすい画面表示が求められていました。

*3
滞留長(信号が青に変わる瞬間の停止線から最後尾車両までの距離)で計測した車両が、1回の青信号で交差点を通過できなかった場合の、停止線から該当車両までの距離

このような状況を改善するため、日立産業制御は、渋滞長計測機能、車両通過時間計測機能、アニメーション比較表示機能の3つの機能を新たに追加した「TRAFFICSS」の新バージョンを開発しました。本機能により、シミュレーションモデルにおける渋滞長の自動計測と、走行する車線によって変化する車両の動きを考慮した車両の通過時間計測が可能となり、道路計画業務の精度と効率の向上に貢献します。また、施策実施前後のシミュレーション結果の動画比較が容易となることで、発注事業者に対し、分かりやすい説明を行うことが可能となります。

今後日立産業制御は、道路行政・建設コンサルタント向けの製品提供とシミュレーション請負業務により培ってきたノウハウをもとに、お客さまのニーズに対応した「TRAFFICSS」の機能をさらに強化し、拡販することで、安全・安心な社会の実現に貢献していきます。

「TRAFFICSS」新機能イメージ
「TRAFFICSS」新機能イメージ

交通流シミュレーションシステム「TRAFFICSS」の新バージョンの特徴

  1. 渋滞長計測機能
     シミュレーションモデルにおいて、渋滞長を自動計測します。これにより、シミュレーションの作業工数とコストの削減を実現します。
  2. 車両通過時間計測機能
     シミュレーションモデル上にセンサーを設定し、指定したセンサー間を走行した車両の通過時間を計測します。走行する車線によって変化する車両の動きを考慮した通過時間を計測することで、より精度の高いシミュレーションを可能にします。
  3. アニメーション比較表示機能
     施策を行う前後のシミュレーション動画を二画面並べて表示し、再生やズームなどの操作を同期させます。これにより、二つのシミュレーション結果の違いを明確にし、比較検証の精度向上と時間・コストの削減を実現するとともに、発注事業者に対する分かりやすいプレゼンテーションを支援します。

サービスの価格と提供時期

名称 詳細 価格(税抜) 出荷開始時期
パッケージ販売 ・TRAFFICSS RATE Ver4.4
・TRAFFICSS OD Ver.2.4
800,000円~*4 2016年9月27日
シミュレーション
請負業務
・シミュレーションデータ作成
・シミュレーション結果集計
・アニメーションデータ作成(二次元)
個別見積*5
サポートサービス ・製品への問い合わせ対応
・お客さま作成データの診断
200,000円/年
*4
シミュレーション範囲(交差点数など)に応じる
*5
シミュレーション範囲(交差点数など)、対象時間、シミュレーションケース数などによる

推奨動作環境

項目 動作環境
OS Windows® 7、Windows® 8.1、Windows® 10
CPU Pentium4プロセッサ 1GHz以上推奨
メモリ 512MB以上推奨
ハードディスク空き容量 1GB以上
その他 3次元表示にはOpenGL*6が必要
*6
ダブルバッファ機能がサポートされていること

交通流シミュレーションシステム「TRAFFICSS」に関するホームページ

http://www.hitachi-ics.co.jp/product/trafficss/index.html

商標注記

  • TRAFFICSSは株式会社日立製作所の研究開発グループで研究・開発を行い、日立産業制御にて 製品化・販売を行っています。また、本商標は株式会社日立製作所の登録商標です。
  • Windows, Internet Explorerは米国Microsoft Corp.の米国およびその他の国における、登録商標または商標です。
  • Pentiumは、Intel Corp.および子会社・関連会社の米国およびその他の国における登録商標です。

お客様お問い合わせ先

株式会社日立産業制御ソリューションズ
営業統括本部 第一営業本部 第一営業部 [担当:大久保]
〒110-0006 東京都台東区秋葉原6番1号 秋葉原大栄ビル
電話:03-3251-7242(直通)

報道機関お問い合わせ先

株式会社日立産業制御ソリューションズ
企画統括本部 経営戦略本部 広報・渉外部 [担当:清水、増淵]
〒110-0006 東京都台東区秋葉原6番1号 (秋葉原大栄ビル)
TEL:03-3251-7631(直通)

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