2016年1月25日
株式会社日立産業制御ソリューションズ(取締役社長:髙山 光雄/以下、日立産業制御)は、鋳造シミュレーションシステム「ADSTEFAN」(以下、「ADSTEFAN」)の、新バージョン「ADSTEFAN Ver.2016」を日本国内向けに2月1日より販売開始します。
本製品は、新しい数値解析アルゴリズムによる湯流れ(*1)解析精度の向上、凝固解析の温度解析結果と実測値の比較容易化ならびに「SOLIDWORKS」連携によるモデル作成効率化など、従来機能を大幅に拡充しました。
図 「ADSTEFAN Ver.2015」画面イメージ
日立産業制御は、今回の日本語版に続き、英語版と中国語版を順次販売する予定です。日本国内をはじめ中国、インドおよび東南アジア地区において、「ADSTEFAN Ver.2016」で年間150ライセンスの販売を目標としています。
「ADSTEFAN」は、素形材産業の鋳造製造現場における鋳造欠陥を、事前に予測できる鋳造シミュレーションシステムです。
ブラックボックスである、鋳型内への溶融金属流入状態や凝固過程をシミュレーションし、その過程を三次元で視覚的に表現します。
これにより、鋳造試作回数の低減、開発期間の短縮、品質向上が可能となり、コスト低減するとともに省資源化に効果を発揮するシステムです。「ADSTEFAN」の特徴は、数値解析アルゴリズムの絶え間ない見直しによって実現する解析時間の短縮化による高い解析精度と操作性です。
近年、鋳造業界では、コンピュータによる解析システムCAE(*2)の利便性が注目され、導入する企業が増えています。このような中で、日立産業制御は1999年の販売開始以来、ユーザ企業からのエンハンス要望や各大学、パートナー会社などとの共同研究の成果に基づき製品性能改善を行い、毎年バージョンアップ版として提供しています。
今回販売を開始する「ADSTEFAN Ver.2016」では、湯流れ解析において新しい数値解析アルゴリズムを採用し、従来、曲面を含む形状では鋳型に沿って進むことが難しかった湯流れを、鋳型に沿った滑らかな解析を可能としたことで、解析精度の向上を実現しました。
また、凝固解析の温度解析結果と実測値の比較が容易に可能となるツールや「SOLIDWORKS」連携ツールを搭載するなど市場ニーズに応えた機能拡充を行いました。
図 鍋の湯流れ実験結果と解析結果の比較
製品ページ:鋳造シミュレーションシステム「ADSTEFAN」
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