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2020年12月14日
株式会社日立製作所
株式会社日立産業制御ソリューションズ
「小型指静脈認証モジュールH4Eシリーズ」外観(写真左)と使用イメージ(写真右)
株式会社日立製作所(執行役社長兼CEO:東原 敏昭/以下、日立)と株式会社日立産業制御ソリューションズ(取締役社長:木村 亨/以下、日立産業制御)は、従来機種*1と比べて、認証精度やユーザビリティを大幅に向上し、屋外対応を強化した「機器組込み用小型指静脈認証モジュールH4Eシリーズ*2(以下、H4Eシリーズ)」を開発し、本日から日本、中華人民共和国、欧州で順次販売を開始します。日立と日立産業制御は、「H4Eシリーズ」を、屋外対応を強化した特性を生かし、新たにドア用鍵メーカーおよび住宅設備メーカーに提供を行うとともに、金庫メーカー、勤怠管理サービス事業者、FA機器メーカーなど幅広い産業分野向けに拡販していきます。
近年、生体認証は、PCログインや、企業の勤怠管理、入退室管理などで適用されるほか、スマートフォンにも搭載されるなど、高いセキュリティ性と利便性を実現する身近な技術となっています。中でも指静脈認証は、生体の特徴を示すパターンが体内にあり、なりすましや偽造が困難で認証精度が高いこと、装置が小型であることが特長です。また、生体認証機能を設備・機器に組み込んで制御するにはPCなどの高性能な制御装置が併せて必要ですが、日立と日立産業制御では2008年からこうした制御装置が不要で指静脈の撮影・照合・認証結果の通知までの処理を小型モジュール単体で行える製品を提供してきました。
しかし、従来の組込み用の小型指静脈認証モジュールは、指の置き方や気温の変化によって登録時と認証時に静脈パターンの差異が生じることで本人拒否が発生したり、認証エラーが発生した際に最初から認証操作をやり直す必要があるなど、操作・運用面での課題がありました。また、同モジュールは、屋外での設置ニーズが高いものの、センサーの汚れによる認証精度の低下や耐環境性能(適用温度、防塵・防水)の面での制約があるとともに、新型コロナウイルス感染拡大に伴いアルコール消毒に対応した仕様が求められています。
こうした中、日立と日立産業制御では、これらの課題に対応し、認証精度やユーザビリティを大幅に向上し、屋外対応を強化した「H4Eシリーズ」を開発しました。
「H4Eシリーズ」の主な改良点は以下のとおりです。
日常的にアルコール消毒をしても塗装がはがれない抗菌塗装*7を施しています。
日立と日立産業制御は、今後もお客さまの多様化するニーズやニューノーマルに対応すべく、抗ウイルス塗装や非接触で認証を行う新型装置の開発を進めるとともに、IT、金融、ビル管理などのさまざまなシステムと連係したソリューションを提供することで、安全・安心・便利な社会の構築に貢献していきます。
製品名 | 価格 | 販売開始時期 |
---|---|---|
機器組込み用小型指静脈認証モジュール H4Eシリーズ |
オープン | 2020年12月14日 |
日立は、IT(Information Technology)、OT(Operational Technology)およびプロダクトを組み合わせた社会イノベーション事業に注力しています。2019年度の連結売上収益は8兆7,672億円、2020年3月末時点の連結従業員数は約301,000人でした。日立は、モビリティ、ライフ、インダストリー、エネルギー、ITの5分野でLumadaを活用したデジタルソリューションを提供することにより、お客さまの社会価値、環境価値、経済価値の3つの価値向上に貢献します。
日立産業制御ソリューションズは、日立グループの産業・流通事業を支える主要企業です。製造業をはじめとする産業分野や社会インフラ分野のお客さまの事業を支える、産業・社会インフラ・エンベデッド(組込み)・映像応用の各種ソリューションを提供しています。長年培ってきたITや制御のノウハウを基にしたコンサルティングによりお客さまの課題をともに見出し、製品・技術を結集させたソリューションで解決します。
株式会社日立製作所 産業・流通ビジネスユニット ソリューション&サービス事業部
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