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2025年3月31日
株式会社 日立産業制御ソリューションズ
図1「SmartFAM Ver.4」生成AI連携機能イメージ
株式会社日立産業制御ソリューションズ(取締役社長:上田 元春/以下、日立産業制御)は、デジタル台帳で設備保全*1情報を一元管理する設備・資産管理システムの新バージョン「SmartFAM(スマートファム)Ver.4」を2025年4月から販売開始します。
「SmartFAM Ver.4」では、生成AI*2連携機能を新しく追加し、蓄積された保全データから類似する故障情報を表示し、復旧施策の検討を支援することにより、設備の安定稼働を支援し業務効率化をめざします。さらに、周辺システムとの連携機能を強化することにより保全業務の最適化を実現します。日立産業制御は、国内外の製造業および上下水道や道路などの企業を対象に、2026年度までに600システムの販売をめざします。
国内外製造業では、多くの工場やプラントで設備の老朽化が進み、故障や事故のリスクが増加しています。株式会社富士経済発行「2023年版 DIGITAL FACTORY関連市場の実態と将来展望」によると、設備管理のデジタル活用により効率化するシステム(CMMS)は、年々マーケットが拡大し、2023年の国内市場は35億円(見込)の規模となっています。
さらに、製造業だけではなく公共事業の保全業務における熟練技術者の不足は深刻化しており、未来を支えるフロントラインワーカーである若手や中堅の技術者が効率的に保全業務を行うことができるシステムの導入が急務となっています。このような状況に対応するため、AIを活用した若手・中堅技術者の教育や熟練技術者の技術伝承を支援する取り組み拡大が求められています。
日立産業制御は「SmartFAM Ver.4」の拡販を通して、国内外の製造業および上下水や道路関連事業などで設備保全に携わる技術者不足による課題を解決し、設備の安定稼働を支援します。さらに日立産業制御の工場完全自動化ソリューション「AsterSync」とも組み合わせることで、設備保全業務だけではなく現場から工場管理、経営層の情報をシームレスに繋ぎ、製造工場全体の最適化の実現に貢献します。
図2「SmartFAM Ver.4」機能強化イメージ
これまでお客様が蓄積してきた設備停止を伴う故障や経年劣化による突発的な破損などに対する保全業務に関するテキスト形式実績情報をもとに生成AIから回答を得ることで、過去の事象から類似する故障情報や復旧対策情報を表示できるようになりました。これにより、現場で発生する若手・中堅技術者が、熟練技術者から逐一指導を受けずに設備の復旧を行えるように支援します。
これまで「SmartFAM」が持つデータを他システムに受け渡す際には、定型フォーマットで行う必要がありました。「SmartFAM Ver.4」ではシステム連携機能を強化し、保全で利用した予備品の情報や発注依頼情報、作業依頼情報などのデータ入出力を、相手側システムのフォーマットに合わせて定義することが可能となりました。
これまでの保全周期に従い予定を立案する機能に加え、予定と実績データをもとに保全実施時期の見直しを行う機能を強化し、工場、生産ラインごとに該当設備の保全計画の実施や先送り、前倒しを行うことが可能となりました。
システム導入時および運用時の「モノ」(台帳)と「コト」(設備点検などのイベント)を対象業務に合わせるシステム設定機能を強化し、若手・中堅技術者でも容易にシステム設定変更を可能とする「簡易モード」、熟練技術者向けのより細かいシステム設定を可能とする「アドバンスモード」の2つのモードを設けました。これにより、さまざまな技術者層に合わせた設定が可能となりました。
お客様からの利用シーンを想定した画面デザインの刷新と操作性の向上を行いました。また、マルチデバイスに対応し、スマートフォンやタブレットによる保全データの入力が可能となりました。
名称 | 詳細 | 価格 | 出荷開始時期 |
---|---|---|---|
「SmartFAM Ver.4」 | 製品パッケージ | オープン価格 | 2025年4月 |
システム初期構築支援 | 個別見積 |
日立産業制御ソリューションズは、日立グループの産業・流通事業を支える主要企業です。長年培ってきたOT(Operational Technology)を基軸に、製造業をはじめとする産業分野や社会インフラ分野のお客様の事業において新たな価値創出を支援する各種ソリューションを提供しています。お客様の現場に携わってきた経験に基づくコンサルティングによりお客様の課題をともに見出し、製品・技術を結集させたソリューションで解決します。
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