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2024年12月25日
株式会社 日立産業制御ソリューションズ

日立産業制御ソリューションズがAUTOSARに加盟
自動車分野のSDV開発における開発効率の向上を支援

株式会社 日立産業制御ソリューションズ(取締役社長:上田 元春・東京都台東区/以下、日立産業制御ソリューションズ)は、車載ソフトウェアプラットフォーム標準仕様の開発パートナーシップであるAUTOSAR*1(会長:Michael Niklas-HÖret・ドイツ:バイエルン州)に「Associate Partner」として加盟しました。これにより、日立産業制御ソリューションズは、AUTOSAR仕様に準拠したソフトウェア部品の開発や、販売などが可能となりました。

これまでは、ECU*2ソフトウェア開発において、お客様にソフトウェア開発エンジニアリングサービスを提供し、製品開発推進に貢献してきました。今後はお客様にエンジニアリングサービスのみならず、日立産業制御ソリューションズが開発したAUTOSAR仕様に準拠したソフトウェア部品を提供することで、開発効率の向上に大きく貢献することができます。

また、日立産業制御ソリューションズのこれまでのSoC*3ベンダーやOSベンダーとのパートナーシップを生かし、包括したライセンス提供やサポートサービスをより一層強化することで、お客様の開発効率の向上に貢献し、SDV*4開発に必要なソリューションを提供していきます。法規制やセキュリティ対策にも、既存の自動車制御機能の動作や性能を確保したうえで、ソフトウェアの更新による新規機能の追加といった形式で支援し、SDV開発を通じて安全・安心・快適なモビリティ社会の実現に貢献します。

AUTOSAR発足の経緯

AUTOSARは、欧州自動車メーカーを中心に車載ソフトウェアの共通化をめざして設立された団体です。車載ソフトウェアの共通化を実現するためのプラットフォームの仕様の名称でもあります。また、AUTOSARは次世代のテクノロジーに対応するとともに、品質面とコスト効率との両立および改善もめざしています。

AUTOSAR加盟の背景

昨今、自動車開発は、安全性や利便性向上のためにさまざまな機能の追加が求められ、これらの機能を制御するECUの搭載数増加に伴って、車載ソフトウェアの複雑化、難度化が加速しています。また、機能安全規格(ISO26262)への対応やマルチコアマイコンによるECU統合といった潮流も開発コストの増大につながり、車載ソフトウェアの共通化・規格化を目的とするAUTOSARの導入に対する需要がますます高まっています。日立産業制御ソリューションズは、お客様の課題解決のために、自動車分野のSDV開発におけるソリューション事業を強化し、モビリティ社会のさらなる安全性と快適さに寄与することを目標とし、AUTOSARに加盟しました。

また、日立産業制御ソリューションズは20年*5にわたって、自動車開発においてもお客様の課題をともに解決しながら蓄積してきたOT*6(Operational Technology)の技術や、知見を保有しています。日立産業制御ソリューションズの強みを生かし、セキュリティなどに代表されるソフトウェアの更新による新規機能の追加などが潮流である自動車開発における包括的な価値を提供します。AUTOSARへの加盟およびお客様の自動車開発の支援により、安全・安心・快適なモビリティ社会の実現に貢献していきます。

AUTOSAR 「Associate Partner」に関するウェブサイト

展示会での紹介について

2025年1月22日(水)から24日(金)に開催される「第17回オートモーティブワールド-クルマの先端技術展-」に出展いたしますので、ぜひご来場ください。

<出展情報>
第17回オートモーティブワールド-クルマの先端技術展-
第2回SDV EXPO -車載ソフトウェア開発展-SDV・ソフトウェアの開発効率化を支援する専門技術展-
会期:1月22日(水)〜24日(金)
会場:東京ビッグサイト(東ホール)
出展企業名:株式会社 日立産業制御ソリューションズ
小間番号:E57-40(SDV EXPO内)

日立産業制御ソリューションズの関連するソリューションおよびサービスのウェブサイト

注記

*1
AUTOSAR (AUTomotive Open System ARchitecture、読み方:オートザー):車載ソフトウェアプラットフォーム標準仕様の開発パートナーシップ
*2
ECU(Electronic Control Unit):車両のあらゆるシステムを制御する装置(電子制御コンピュータ)の総称
*3
SoC(System-on-chip) :ある装置やシステムの動作に必要な機能を一つの半導体チップに実装する方式
*4
SDV(Software Defined Vehicle):ソフトウェア重視の開発で、ソフトウェアをアップデートすることで各機能の改善・向上を図っていく前提で設計・開発される車
*5
前身組織から数えて通算20年にわたり、カーナビやサラウンドビューなどの車載情報端末の開発から始め、その後、ミッションクリティカルな装置であるエンジン制御やブレーキ、ステアリング制御の開発にも取り組み、さらに、これらの技術を融合させることで、AD/ADAS(Autonomous Driving/Advanced Driver Assistance System)といった先進機能の開発にも貢献し、同時に、セーフティ・セキュリティといった上流設計技術も積み重ねています。
*6
OT(Operational Technology):産業分野や社会インフラ分野における“人やモノの動きを制御するシステム”の構築を積み重ねたことによる、現場に関わる技術や知見のこと。

日立産業制御ソリューションズについて

日立産業制御ソリューションズは、日立グループの産業・流通事業を支える主要企業です。長年培ってきたOT(Operational Technology)を基軸に、製造業をはじめとする産業分野や社会インフラ分野のお客様の事業において新たな価値創出を支援する各種ソリューションを提供しています。お客様の現場に携わってきた経験に基づくコンサルティングによりお客様の課題をともに見出し、製品・技術を結集させたソリューションで解決します。

お問い合わせ先

株式会社 日立産業制御ソリューションズ
コネクティブエンジニアリング事業部 事業企画センタ [担当:柿崎]
電話:03-3251-7454(直通)

報道機関お問い合わせ先

株式会社 日立産業制御ソリューションズ
企画統括本部 経営戦略本部 広報・渉外部 [担当:鎌田]
電話:03-3251-7810 (直通)

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