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Hitachi

映像処理ソリューション

さまざまな映像機器や映像応用システムの
開発経験と実績を生かしお客様のシステム課題
の解決を映像処理技術でサポート!!



映像機器や映像応用システム開発で、以下のような課題の解決策が見つからずお困りではありませんか?

課題アイコン

• 映像が不鮮明で見えにくい。(ノイズが多い、映像が暗い、白飛び/黒潰れ発生する)
• 複数台のカメラ監視システムで、どこの映像なのかわかりにくい(直感的にわからない)
• 既存システムの映像処理に関する課題を、ソフトウェアの入れ替えだけで改善したい

解決策アイコン


日立産業制御ソリューションズの映像処理ソリューションが、お客様の課題解決をサポートします。

トピックス

2025年4月16日
ホームページ更新NEW:最新
サービス概要の図を更新(画像認識AI適用技術を追加)
サービス内容の画像処理ライブラリに、画像認識(物体検出、異常検知、文字認識(OCR))を追加。
適用事例⑥ 画像認識1「AI活用物体検出(逆走検知)」の適用事例⑦ 画像認識2「車両検出」の適用事例⑧ 道路上のクラック(ひび割れ)検出技術⑨ OCRを利用した文字認識実施例⑩ AI専用アクセラレーター「DRP-AI」搭載MPU活用事例紹介を追加しました。

サービス概要

お客様の映像応用システムの開発から、既存の映像応用システムの改善まで、経験豊富な映像システムエンジニアが、 システム提案から開発、さらにはライブラリ提供、AIの活用まで、お客様のお悩みに即した解決策をご提案、対応いたします。

映像処理ソリューション概要図

特長

特長1の図

1. 画像処理ライブラリ

  • 画像鮮明化や画像合成など、映像機器、
    映像応用システム開発に役立つライブラリ
  • ライブラリ活用により、短期かつ低コストで
    お客様の課題を解決

特長2の図

2. さまざまなプラットフォームへの対応

  • さまざまなプラットフォーム
    (SoC、FPGA、CPU、組込みGPUなど)に対応
  • 4K8Kなど高精細な映像システムにも対応
  • 組込みAIシステムへの対応

特長3の図

3. カメラ開発の経験で培った技術力

  • ハードウェア開発力
  • ソフトウェア開発力
  • システム開発力

サービス内容

映像処理ソリューションでは、以下のサービスメニューをご用意しています。

No. サービス名 詳細
1 コンサルティング
システム設計
映像応用システムの課題洗い出し
映像応用システムの全体システム設計、画像処理ライブラリの選定
2 設計開発 画像処理ライブラリを活用した開発
映像応用システムのソフトウェア開発
映像応用システムの回路設計
3 画像処理ライブラリ提供 顧客要望に応じた画像処理ライブラリの提供
ライブラリのカスタマイズ

画像処理ライブラリ

代表的な画像処理ライブラリを紹介します。

No. 種別 名称 説明
1 画像鮮明化 NR:ノイズ除去 画像のノイズを除去
2 DRC:ダイナミックレンジ補正 コントラストを補正
特許取得済み 特許 第5297897号/第5887303号
3 WDR:ワイドダイナミックレンジ処理 「明るい画像」と「暗い画像」を同時撮影し、
画像を合成して鮮明化
4 画像合成・視点変換 ゆがみ除去 画像周辺部のゆがみを除去
5 視点変換 疑似的に視点を変更した画像を作成
6 画像合成 複数画像を一枚に合成
7 アルファブレンド 複数画像を合成時に、違和感なく合成
8 画像認識 NEW:最新 物体検出 画像上の物体を検出し、位置を特定する
9 異常検知 画像上の異常を抽出し、ユーザーに知らせる
10 文字認識(OCR) 画像上の文字を認識し、読み取る

適用事例

日立産業制御ソリューションズのソリューション事例を、画像や映像を用いてご紹介します。

① 画像鮮明化1 白飛び、黒潰れ防止

課題:

トンネル出口など明暗差大きい場合、内部の明るさに合わせると、出口付近が白飛びし、
出口付近の明るさに合わせると、内部が黒潰れとなり視認性が悪い

解決策:

画像鮮明化技術の適用により、ひとつの映像の中で明暗差が大きくても、明るい場所と暗い場所の両方を、
はっきり自然な状態で表示でき、視認性を高めた

適用例:

ドライブレコーダー、電子ミラー、映像認識、防犯カメラ

白飛び、黒潰れ防止の適用例

② 画像鮮明化2 霧除去

課題:

霧や霞などにより視認性が悪い

解決策:

画像鮮明化技術の適用により、霧や霞などの状況を自動的に検出し、除去することで視認性を向上

適用例:

防犯カメラ、ドライブレコーダー、電子ミラー、サラウンドビュー

霧除去の適用例

③ 画像鮮明化3 血管可視化事例(医療分野 画像の鮮明化)

課題:

動脈に近赤外光を当て撮影すると、血管が見えるようになるが、不鮮明で位置が分かりにくい

解決策:

画像鮮明化技術の適用により、動脈がくっきりと鮮明な映像となり、動脈が特定しやすく、注射などの処置の短時間化ができた

適用例:

医療機器(血管可視化装置)

血管可視化の適用例

注)ニレック株式会社より提供

④ 画像鮮明化4 IR-RGBカメラ適用事例

課題:

光の無い暗闇でも撮影が出来る赤外線+可視光(IR-RGB)カメラの映像を、さらに明暗差無く鮮明にしたい

解決策:

IR-RGBカメラへ画像鮮明化技術を適用し、夜間暗闇の視認性を向上

適用例:

防犯カメラ、ドライブレコーダー、監視カメラ

IR-RGBカメラ適用例

⑤ 画像合成 複数台のカメラ映像をひとつの「俯瞰映像」化

課題:

広範囲を複数台の全方位カメラで監視していたが、人やモノの移動状況は分かりにくかった

解決策:

全方位カメラの映像を合成、視点変化技術により、一つの俯瞰映像とすることで、
1台のモニターで人やモノの移動状況が確認できるようになった

適用例:

広域俯瞰監視システム(高速道路料金所、ビル周辺監視、港湾クレーンなどの大規模施設周辺監視)

複数台のカメラ画像合成の例

⑥ 画像認識1「AI活用物体検出(逆走検知)」の適用事例

AIの活用により、高速道路などの逆走車両検知の自動化を実現。
AI利用による学習、推論による車両検出およびトラッキングと、逆走・停止を検出し発報するシステムの開発事例。

課題:

高速道路や料金所などにおける車両の逆走や異常停止などが問題になっており、監視カメラ映像による自動検知、リアルタイム発報が求められている。

解決策:

カメラ映像を活用し、以下のような画像認識技術とAIによる判定技術を組み合わせることで、より正確な車両の把握とリアルタイムの異常検知を可能としています。
・複数のカメラ映像の合成
・合成映像から車両の検出
・車両の位置、向きの検出
・明るさ、天候、太陽光、ライト、影の影響の低減
・異常状態の判定 など
(※詳細についてはお問い合わせください。)

適用例:

広域俯瞰監視システム(高速道路料金所)

AI活用物体検出(逆走検知)イメージ図

⑦ 画像認識2「車両検出」の適用事例

天候や時間帯等のさまざまな条件を考慮したAI学習を行い、高い検出精度を実現

課題:

屋外での物体検出では、刻々と変化する天候や太陽光の変化など、さまざまな環境下に対応した検出が難しい。また、車両は大きさ、形状、色が多数あり、特殊な形状の車両の検出が難しい。

解決策:

さまざまな環境下に対応するAI学習画像の収集、追加学習や、学習用の画像が入手できない車両に対しては、3Dモデルの活用など、AI学習と3Dモデルを効果的に使い検出精度を向上した。

適用例:

広域俯瞰監視システム(高速道路料金所) 

屋外車両検知の課題イメージ図

状況 課題 解決策
① 影 ・影は刻々と移動し形が変わる
・日差しの強さで影の濃淡が変わる
⇒上記変化に対応できず、影を車両と誤検出することがある
AIの活用
影と背景を学習し、誤検出解消
② 雪 ・積雪により背景と車両が同化
・積雪量によって路面が見える所と見えない所が混在
・雪は刻々と積もったり溶けたりする
⇒上記変化に対応できず、検出精度が低い
AIの活用
雪のシーンを追加学習し、検出精度向上
③ 特殊車両 ・珍しい車両の学習用画像を持っていない
・学習用画像を新たに収集することが難しい
⇒追加学習ができず、検出精度を向上できない
3DモデルとAIの活用
3Dモデルで画像を生成、追加学習により、検出精度向上

⑧ 道路上のクラック(ひび割れ)検出技術

道路上のさまざまな形状のクラックを、自動検出し、クラック情報を出力し、補修要否を判定します。

課題:

道路の老朽化に伴う補修作業の自動化において、道路のクラックの状態で補修要否を判断したい。

技術紹介:

道路上のクラック(ひび割れ)をAIに学習させたうえで、判定処理を実施します。
(セマンティックセグメンテーションアルゴリズムの1つである、U-Netを使用した例。)

道路上のクラック(ひび割れ)検出イメージ図

⑨ OCRを利用した文字認識実施例

コンテナ番号の自動認識率を向上。人手作業による修正作業を大幅に低減。

課題:

輸送用の貨物コンテナには、国際規格ISO 6346/JIS Z 1615で定められたコンテナ番号(所有者用コード+固有のシリアル番号+チェックディジット用からなる識別コードで構成)の表示位置が定められている。このコンテナ番号の読み取りをカメラ画像から自動認識したいが、コンテナ番号の表示位置のずれ、揺れによるブレ、表示の汚れやキズなどによる不鮮明、コンテナの色とコンテナ番号の色による影響、太陽光やライトによる反射や影の影響、雨や霧などの気象条件などにより、認識率は約80%程度で、人手による修正対応が必要であった。人手作業を減らすために認識率の向上が望まれていた。

解決策:

日立産業制御ソリューションズの映像処理ノウハウと、AIの効果的な活用により、認識率97.3%を達成することができた。
(詳しい解決方法についてはお問い合わせください。認識率は自社調べ、本事例の適用条件、環境条件によるもので、認識率は条件、状況により変わります。)

適用例:

ターミナルゲート通行時のコンテナ番号認識

コンテナ番号認識イメージ図

⑩ AI専用アクセラレーター「DRP-AI」搭載MPU活用事例紹介

ルネサスエレクトロニクス製MPU「RZ/V2L」
を採用したS.E.Technologies Limited製AIカメラの開発に協力

日立産業制御ソリューションズの対応範囲(RZ/Vシリーズ):

ルネサスエレクトロニクス製マイクロプロセッサ(MPU)「RZ/Vシリーズ」(AIアクセラレータ「DRP-AI」を内臓。AI技術を活用し、人や物をリアルタイムに認識する用途向け)に対応する、日立産業制御ソリューションズの取り組みについて紹介します。

(1)アプリケーション、ドライバ、OS、AIを含めたカメラ開発
    ⇒  AIネットワークの開発および、RZ/VシリーズへのAIネットワークの実装。

(2)カスタムカメラ信号処理の実現および、AI性能改善を補助する画像処理を実現
    ⇒  RZ/Vシリーズへのカスタムカメラ信号処理および、上記画像処理の実装。

RZ/Vシリーズ当社適用範囲の図

対応画像処理技術
視認性向上HDR2DNR3DNR歪み補正視点変換
RZ/Vシリーズ対応技術
Simple ISPへの画像処理追加CRU活用による画像処理高速化AI前処理によるAI性能向上DRP-AIによる画像認識

開発事例:

ヘルメットや作業服の適正着用をAIカメラで判定するシステムの開発に協力。

課題:

工場内で作業員が適切な色のヘルメットや作業服を身に付けているかを、特別なセンサーなどを身に着けたりせずに判別したい。

解決策:

色相指定による物体検出に対応したAIカメラの提案を行い、画像処理部で色相映像生成のカスタムカメラ信号処理を追加して、色相映像対応のAIカメラを実現。AIカメラによりヘルメットや作業服の色を判別し、適切な服装や装備が着用されているかを確認できるようになった。

S.E.Technologies Limited製AIカメラの図