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東ソー株式会社様化学メーカーにおける設備保全業務の統合を実現

東ソー株式会社様 化学メーカーにおける設備保全業務の統合を実現

東ソー株式会社 設備管理部ご担当者様

設備保全情報システムの更新にあたり、「既存の複数システムの統合化」と「将来的にシステム機能の拡張や運転状態監視との連携を図りたい」と考え検討を重ねた結果、株式会社 日立産業制御ソリューションズ(以下、日立産業制御ソリューションズ)のパッケージソフトウェア「SmartFAM」に対して、期待と可能性を感じ採用いただきました。また、本プロジェクトにおいては、株式会社 日立製作所様(以下、日立製作所)の協力のもと、大きな混乱もなく予定通りに稼働まで持っていくことができました。

東ソー株式会社 設備管理部ご担当者様

1. 導入の目的

(1)「システムの統合化」への期待

約30年前に南陽、四日市の両事業所でシステムを別々に導入し、独自の運用で保全管理を進めてきました。両事業所でシステムや仕事のやり方の違いは認識しており、無理に統合する必要はないとの考えもありました。しかし、世代交代のタイミングも考え、今後10年、20年の設備管理業務を実施するために、「SmartFAM」の汎用性を活かし、両事業所で異なる運用を一つのシステムにまとめあげたいと考えました。

「システムの統合化」への期待

(2)「システムの将来性」への期待

既存のシステムを構築する際は、カスタマイズしすぎたことで、システムのメンテナンスが困難となり、バージョンアップ時のコスト影響も大きくなってしまっていました。その反省から、限りある予算の中で、「SmartFAM」の拡張性、柔軟性を活かし、シンプルで便利なシステムを構築するだけでなく、将来の拡張性(柔軟性を考慮したアドオン開発)をしっかりと残したシステムを構築したいと考えていました。

2. 導入の成果

「SmartFAM」の「台帳」定義を活かした「データの統合化」
〜自由度の高い「台帳」定義による両事業所のデータを統合化〜

「SmartFAM」の台帳機能を最大限に活用し、ユーザー自身で両事業所の設備の情報や保全履歴などで必要となる「管理項目」を洗い出し、定義することができました。また、両事業所で、統一可能な業務や帳票を検討し、日常保全業務や貯蔵品管理業務においては、業務を統一することができました。
これにより、両事業所で異なっていた設備や保全履歴、貯蔵品の情報を、「SmartFAM」で一元管理するに至りました。

「SmartFAM」の「台帳」定義を活かした「データの統合化」

拡張性を活かした「シンプルなシステム構築」
〜さまざまな関連システムとの効率的な連携〜

「SmartFAM」が搭載する標準連携機能(CSVアップロード/ダウンロード、WebAPIなど)を最大限に活用しさまざまな連携方法で、約10種の関連システムとのデータ連携を実現しました。
特に、基幹系システムとの連携では、入力の重複を排除するために「SmartFAM」で管理する工事予算や貯蔵品の情報をRPA(Robotic Process Automation)を介して共有できるようにしました。

柔軟性を考慮したアドオン開発
〜多種多様な帳票を簡単なExcelシートの設定で実現〜

これまで新しい様式の帳票が必要になった際は、ベンダーに依頼したり、システムからデータを抽出して手動やExcelマクロを使って作成していました。ですが単票や一覧表、集計表に対応したExcelアドオンとデータ抽出/更新を行うWebAPIの開発を行ったことで、Excelで定義シートを作成するだけで業務に応じた帳票の出力とExcelに入力した値を簡単な設定や操作で「SmartFAM」の台帳へ登録できる帳票の作成を可能としました。その結果、さまざまな業務(貯蔵品管理や棚卸業務など)への適用を実現しています。

柔軟性を考慮したアドオン開発〜多種多様な帳票を簡単なExcelシートの設定で実現〜

3. 導入に関しての感想など

導入の背景、決め手はなんですか?

既存システムの更新を検討する中で、南陽事業所と四日市事業所の4システムでそれぞれ業務のやり方が異なっており、設備の肉厚管理システム等の周辺システムなど4通りの業務手順が存在していました。加えて周辺システムの追加機能もあり非常に複雑な状態になっていたため、一つにまとめてシンプルにしたい、保全情報を集約・共有し活用を図りたい、と感じていたのが導入の背景になります。

実際にいくつかの設備管理システムを検討した中で、トライアルを通して自社の業務を理解いただき、適切な提案をしてもらえたこと、また「SmartFAM」の拡張性に一番の魅力を感じて導入を決めました。多種多様な業務がある中で、それぞれに合わせて帳票をカスタマイズし作り込めるという点に、システム構築時に最も拡張性の高さを感じました。

導入の背景、決め手はなんですか?

導入にあたってはさまざまな困難がありました。まず一つ目は、今までの4通りの業務のやり方を統合しなければならなかったことです。業務を統一してからシステムを導入する必要があり、必要な要素を整理整頓するのが難しかったですが、日立製作所の担当者のスケジュール管理力が高く、順調に進めることができました。
二つ目は既存データの移行です。導入後に構築するデーターベースが既存のものと全く違う形式であったためデータを変換する必要があり、四苦八苦しました。その際も、現状のデータ状態やそれをどこに移行したいかを日立産業制御ソリューションズの担当者に伝えると、進め方の具体的な手順などを提示いただき、さらに個別の事象を実現しつつもさまざまな業務に応用できる汎用的な設計を提案いただけたため非常に助かりました。
新しいシステムの導入ということで不安な点もありましたが、進行面や今後実現していきたい業務内容を考慮した技術面のサポートがあったおかげで安心して導入を進めることができたと感じています。

現在の利用状況や、導入後の業務で変化した点について教えてください

現在は以前のシステムや設備の肉厚管理システム等の周辺システムをすべて「SmartFAM」に切り替えて稼働しており、設備管理部において基幹的な位置付けとなっています。
便利になったと感じる最大の点は、VBAで実現されたExcelマクロ帳票です。これにより、Excelシートへの入力で帳票を作成できるため、数多くの事案に対応することができます。また、今までは紙で行っていた捺印回覧が「SmartFAM」内でできるようになり、ペーパーレス化にもつながっています。さらに、今までは帳票作成の際に基幹系システムへの入力が必要だったため、帳票作成者に入力内容を渡して打ち込んでもらうという二重作業がありました。しかし現在は各自で入力することが可能なため、脱属人化にも貢献しています。入力内容に不備があった際も誰がどこを間違えたのかがすぐにわかるため、作業精度も向上していますね。

現在の利用状況や、導入後の業務で変化した点について教えてください

システムを統合したことで、事業所間での協力機会は増えましたか?

そうですね、南陽事業所と四日市事業所の両事業所間での協力機会も増加しました。例えば今年のアドオンでイントラマート・基幹系システムの連携を実施した際は、南陽事業所で企画・検討、実装までを行い、それを四日市でも利用できました。このように一方の事業所で実施した業務改善を、他方の事業所で水平展開できるようになったため、業務統一や改善の提案が増加しています。四日市事業所で改善が必要な場合も南陽事業所に相談を行うなど、それぞれの事業所としてではなく、会社全体としてより良い業務を行うための知恵を出し合える環境が構築されたと感じています。
アドオン要望に対して、日立産業制御ソリューションズの担当者に相談をした際、後々のことを考え柔軟性を考慮したアドオン案の提示を行ってくださったのも印象的でした。おかげで導入後も社内の数多くの要望に対しスピード感を持って対応することができています。導入によって期待以上の効果を得られていると感じますね。

システムを統合したことで、事業所間での協力機会は増えましたか?

導入を通し、社内ではどのような反応がありましたか?

新しいシステムにガラリと変えるということで、導入前は賛成の声以外にもさまざまな意見がありました。工場が大きく、使用する社員も数千人規模になるため、説明会や問い合わせの対応は数多く行いましたが、中には私たちが判断できない部分もあり、その際は日立産業制御ソリューションズの担当者に相談をさせていただきました。
導入し始めた頃は、作成した台帳に対しての相談や改善点などが従業員から多く挙がったため、それらも日立産業制御ソリューションズの担当者に相談し、さらに使いやすい台帳にするにはどうすればいいか、我々と日立産業制御ソリューションズの担当者で検討し、改善を重ねました。我々の業務内容などを深く理解し、同じ目線で提案をしていただけたおかげで、社員に浸透する良いシステムとなったと思っています。
現在も従業員からさまざまな意見や要望が挙がっており、それらを反映してより良い活用に繋げたいと考えています。

システムを利用していく上で、期待や今後の展望はありますか?

これまで、技術資料や調査結果、解析結果、トラブル事例などを南陽事業所と四日市事業所のそれぞれで管理していました。しかし現在は「SmartFAM」のデータを活用することで、事業所を跨いで各種データや知見を積み上げることが可能な環境となりました。
今後は「SmartFAM」から取得したデータを業務で有効に活用するためにはどうすべきかを考えていきたいです。
基本的なデータは「SmartFAM」に集約されているので、さらに有効的に活用していくこと、加えてAIやIoT技術も取り入れて、現場とシステム、事業所間での連携を図り、業務をさらに効率的に進めていければと思います。

システムを利用していく上で、期待や今後の展望はありますか?

東ソー株式会社様

設 立 1935年2月
本 社 東京都中央区八重洲2-2-1
東京ミッドタウン八重洲 八重洲セントラルタワー
事業分野 [クロル・アルカリ事業]化学品、ウレタン、セメント
[石油化学事業]オレフィン、ポリマー
[機能商品事業]有機化成品、バイオサイエンス、高機能材料
[エンジニアリング事業]水処理、プラント建設
[その他]商社、物流、分析・検査、情報システムなど
従業員数 3,846名(2023年3月時点)

*記載の情報は取材時点(2024年3月)の情報です

カタログ

設備・資産管理システム「SmartFAM」

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