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日立産業制御ソリューションズ

Hitachi

NEWSRELEASE

2017年10月30日
株式会社日立製作所
株式会社日立産業制御ソリューションズ

フルHD画質のデータ量を最大66%削減して記録し、フルHD相当の画質で表示する
防犯・監視用ネットワークカメラ・レコーダー「Fine Vision XD-Eシリーズ」を発売

動画圧縮標準規格H.265と日立独自の超解像処理技術採用により、
ネットワーク負荷とデータ保管コスト低減

Fine Vision XD-Eシリーズのラインアップ
「Fine Vision XD-Eシリーズ」のラインアップ

株式会社日立製作所(執行役社長兼CEO:東原 敏昭/以下、日立)と株式会社日立産業制御ソリューションズ(取締役社長:木村 亨/以下、日立産業制御)は、 フルHDにて撮影した映像のデータ量を、動画圧縮の標準規格H.264*1を採用した場合と比較して、最大66%*2削減して記録し、フルHD相当の画質*3で 表示する防犯・監視用ネットワークカメラおよびネットワークデジタルレコーダー「Fine Vision XD-Eシリーズ」8機種(カメラ4機種、レコーダー4機種)を12月中旬から順次販売開始します。 本シリーズは、「Fine Vision XDシリーズ」の後継で、H.265*4と日立独自の超解像処理技術*5の採用により、撮影映像を圧縮・復元することで、高画質表示を実現しながら、 ネットワークの負荷とデータ保管コストの低減が図れます。

今後、日立と日立産業制御は、本シリーズを搭載したセキュリティシステムおよびソリューションを金融施設や工場、商業施設、マンション、オフィス向けに提案し、 2018年度にネットワークカメラを年間約6万台、ネットワークデジタルレコーダーを年間約6千台の販売をめざします。

近年、安心・安全な社会の構築に向けて、企業や公共施設において防犯・監視カメラの導入が進んでいます。また、デジタル化の進展や高速ネットワークの普及により、 カメラをセンシングデバイス*6と位置づけ、マーケティングや工場における生産性改善などの用途としても活用されるようになっています。 いずれの用途においても、被写体および被写体の動作を過去データから抽出・比較するため、より高画質・高精細な映像データが求められますが、データ容量が大きくなるため、 データ伝送時のネットワーク負荷の増大や、データ保管容量の拡張に伴うコストの増加が課題となっています。

そこで日立と日立産業制御は、先進の圧縮技術と日立独自の復元技術を用いて、高画質映像データ量の大幅な削減と高画質表示の両立を実現する 「Fine Vision XD-Eシリーズ」を発売します。本シリーズのカメラで撮影したフルHDサイズの映像データをカメラ内部でHDサイズに縮小して変換し、 さらにH.265によりデータを圧縮してレコーダーに保存します。映像を表示する際には、日立独自の超解像技術により、フルHD相当の映像で表示します。 これらにより、一般的な防犯・監視用ネットワークカメラに採用されているH.264を採用した場合と比較して、最大66%のデータ量を削減しながら、高画質な映像を表示することが可能です。 また、圧縮されたHDサイズのデータ量で映像を保存・伝送できることから、ネットワーク負荷とデータ保管コストの低減にも貢献します。

なお、「Fine Vision XD-Eシリーズ」は、日立と日立産業制御および日立グループ2社*7で開発した防犯・監視カメラや入退室管理システムなどの各種フィジカルセキュリティデータやIoT*8 の各種センサーデータなどを一元的に収集・蓄積・分析する基盤であるフィジカルセキュリティ統合プラットフォームにおいて、センシングデバイスの役割を担います。 フィジカルセキュリティ統合プラットフォーム上の各種解析ソフトウェアが使用するデータの高画質化、長期保存化を実現し、人(従業員、来訪者など)やモノ(設備、在庫、業務環境など)の動線・動作・状況の分析精度の向上が期待できます。 これにより、防犯・監視に加え、お客さまが抱える経営上の課題解決および業務改善につなげていきます。

日立と日立産業制御は、今後もお客さまの多様化するニーズに対応したネットワークカメラのラインアップを拡充し、安全・安心な社会の構築に貢献していきます。

「Fine Vision XD-Eシリーズ」構成と高圧縮・超解像処理技術イメージ
「Fine Vision XD-Eシリーズ」構成と高圧縮・超解像処理技術イメージ

データ量の削減イメージ
データ量の削減イメージ

*1
H.264(H.264/MPEG-4 AVC):ITU(International Telecommunication Union:国際電気通信連合)の部門で、通信分野の標準策定を担当するITU-T(Telecommunication Standardization Sector)が定めた動画圧縮規格の一つ。MPEG-2などの2倍以上の圧縮能力を備えている。
*2
最大66%:日立産業制御調べ。既存の日立製品カメラ16台(フルHD1920×1080ピクセル/3fps/画質レベル3/音声なし HDD 6TB)で録画した場合と新発売する日立製品カメラ16台(HD1280×720ピクセル/3fps/画質レベル3/音声なしHDD 6TB)で録画した場合。
*3
フルHD相当の画質:日立独自の超解像処理技術により、HDで記録されているデータをフルHDデータ並みの画質で表示した画質。
*4
H.265 (ISO/IEC 23008-2 HEVC):ITUの部門で、通信分野の標準策定を担当するITU-Tが定めたH.264/MPEG-4 AVC後続の動画圧縮規格の一つ。H.264と比べて約2倍の圧縮能力を備えている。
*5
超解像処理技術:HDサイズの映像データをフルHD相当の画質に変換した上で、フルHD信号として出力する日立の独自技術。
*6
センシングデバイス:センサーなどを使用してさまざまな情報を計測・数値化する装置。
*7
グループ2社:株式会社日立国際電気、株式会社日立システムズ。
*8
IoT:Internet of Things

「Fine Vision XD-Eシリーズ」に関する仕様

名称 製品 価格
(税抜)
販売開始時期
DI-CB520 ネットワークカメラ<屋内ボックス型> オープン 2017年
12月中旬より順次
DI-CD520 ネットワークカメラ<屋内ドーム型>
DI-CS520 レンズ交換型ネットワークカメラ<屋内ボックス型>(レンズ別売)
DI-CF590 全方位ネットワークカメラ<屋内全方位型>
DS-NR1000 ネットワークデジタルレコーダー(2TB HDD搭載)
DS-NR2000 ネットワークデジタルレコーダー(4TB HDD搭載)
DS-NR3000 ネットワークデジタルレコーダー(6TB HDD搭載)
DS-NR4000 ネットワークデジタルレコーダー(8TB HDD搭載)

「Fine Vision XD-Eシリーズ」に関するホームページ

http://info.hitachi-ics.co.jp/product/urban/security/kansi/index.html

展示会での紹介について

本システムは、日立が2017年11月1日(水)〜2日(木)に、東京国際フォーラムで開催する 「Hitachi Social Innovation Forum 2017 TOKYO」において、紹介いたします。

注記

  • 「FINEVISIONXD」は、株式会社日立産業制御ソリューションズの登録商標です。

照会先

株式会社日立製作所
産業・流通ビジネスユニット産業ソリューション事業部
産業製造ソリューション本部 セキュリティエンジニアリング部 [担当:佐藤、竹本]
〒170-8466 東京都豊島区東池袋四丁目5番2号
電話:03-5928-8250(直通)

株式会社日立産業制御ソリューションズ
営業統括本部 第一営業本部 第二営業部[担当:福田、熊岡]
〒110-0006 東京都台東区秋葉原6番1号 秋葉原大栄ビル
電話:03-3251-7244(直通)

報道機関お問い合わせ先

株式会社日立産業制御ソリューションズ
企画統括本部 経営戦略本部 広報・渉外部 [担当:増淵、田川]
〒110-0006 東京都台東区秋葉原6番1号 秋葉原大栄ビル
TEL:03-3251-7521(直通)

  • * 本製品を輸出する場合には、外国為替及び外国貿易法の規制ならびに米国の輸出管理規制など外国の輸出関連法規をご確認のうえ、必要な手続きをお取りください。
  • * 本ニュースリリース記事の情報(製品仕様、サービスの内容、発売日、お問い合わせ先、URLなど)は、発表日現在の情報です。予告なしに変更され、検索日と情報が異なる可能性もありますので、あらかじめご了承ください。