2012年2月15日
株式会社日立情報制御ソリューションズ(取締役社長:茅根 修、東京本社:東京都台東区秋葉原6番1号/以下、日立情報制御)は、高品位合成音声編集ソフトウェア「美音工房」(びおんこうぼう)の新製品として、
「美音工房 奏」(びおんこうぼう かなで)を本日から販売開始します。
従来の「美音工房」は、日立情報制御が、株式会社日立製作所(執行役社長:中西 宏明/本社:東京都千代田区丸の内一丁目6番6号/以下、日立)中央研究所の音声合成技術をもとに製品化したものです。
パソコンで入力した文章を人間の肉声に近い品質の合成音に変換、編集するパッケージソフトウェアで、これまで、電力、上下水、交通分野の監視システムにおける音声アラームなど、
日立情報制御が長年構築実績を積み上げてきた社会インフラシステムを中心に、バス車内/ターミナル案内放送や館内放送などさまざまな用途で100を超えるユーザーへの導入実績があります。
近年、社会インフラ分野をはじめ、多くの分野でこれまでのアナウンサーによる録音音声に代えることを目的として、より肉声に近いアナウンス音声が求められていました。
「美音工房 奏」音声ファイル生成イメージ図
今回、日立情報制御は日立の中央研究所が、新たに開発した音声合成技術「セレクティブ重畳型音声合成方式」をもとに、「美音工房 奏」を開発しました。
この「セレクティブ重畳型音声合成方式」は、合成音声の元となったアナウンサーの声の抑揚やリズムをより自然に再現でき、
従来よりもきめ細かく音声合成の音データや処理手法を切り替えることで、より肉声感の高い合成音声を生成できる技術です。
これにより、これまで合成音声の品質が課題として、アナウンサーの録音音声を適用していた社会インフラを含むさまざまなシーンに対応することが可能となりました。
具体的には、従来適用していたバス車内の案内放送、電力、上下水、交通分野の管制・監視室といった限定した空間での用途に加え、
大型百貨店、駅などの案内や家電製品での音声ガイダンスに適用が広がるものと期待されます。
今後も日立情報制御は、社会インフラを担う企業として高品位合成音声編集ソフトウェア「美音工房 奏」をはじめとして、合成音声技術の適用に積極的に取り組み、幅広く社会への提供をめざします。
音声フォーマット | 下記、サンプリング周波数、量子化ビットのPCM モノラル音声 8kHz 16bit/11.025kHz 16bit/16kHz 16bit/22.05kHz 16bit |
テキスト入力 | 読みの設定/効果音、背景音の挿入/文の開始時間、再生時間表示 |
合成音声設定 | 合成音パラメータ設定(文章全体および文単位)
|
発音の設定 | フレーズの各種設定 アクセントの区切り、アクセント位置、アクセントの立ち上がり、ポーズ ポーズ長、鼻濁音の有無、無声音の有無、声の高さ、声の速さ |
テンプレート機能 | テンプレートによる定型文の作成 新規テンプレートの作成 |
音声出力 | 既定の音声デバイスへの再生出力 音声ファイル(wav形式)の出力 |
その他 | 音声再生時間の測定 テキストエディタでの音声データ表示 単語登録、テキストの読み設定、記号読み設定 |
大型百貨店、駅での音声案内の適用
店内案内での音声案内(イメージ図)
駅構内での音声案内(イメージ図)
製品名 | 概要 | 価格 | 出荷時期 |
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美音工房 奏 | パッケージソフトウェア | 税抜き:\380,000 | 2012年2月15日 |
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